藤井浩之
2015年入社サーバーの開発(サーバー実装、AWSを使用したクラウドインフラの構築)、サービス運用と保守を担当
オンラインコンテンツを
プレイヤーが遊べるように調整
ゲームのサーバーを開発・運用するという業務内容に惹かれて、2015年に新卒で入社しました。フロム・ソフトウェアくらいのそこまで大きくない規模の会社でコンシューマーゲームのサーバーを運用しているデベロッパーは多くないこともあり、どのような技術が求められるのか、興味を持ったことも入社した理由のひとつです。
アプリケーションの開発から運用までを一貫して行い、コンテンツをゲームで使用できる形に落とし込むことが、私の主業務です。DARK SOULSシリーズや『ELDEN RING』における、“血痕”や他のプレイヤーキャラクターの“幻影”、『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』の“残影”などのオンラインで利用するシステムが該当します。
また、そういったオンラインコンテンツを製品版でサービスできるようにして、運営担当と連携しながら運用を続けていくことも業務のひとつになります。
AWSクラウドを活用してスムーズな運用を
『ELDEN RING』ではAWS(Amazon Web Service)クラウドを活用しており、ゲームの仕様に適した技術を選択してインフラを構築しています。
ゲームプランナーなどからネットワークを使用したアイデアが提案された場合、アイデアの実現に向けて、工数や予算を含めた仕様の構築に必要な情報を提供し、他のエンジニアやシステムプランナーとすり合わせを行いながら、ゲームに落とし込む形に作り上げていきます。
たとえば、『ELDEN RING』には“グループ合言葉”や、“地図”でマルチプレイの状況を確認できる機能がありますが、機能の導入にあたっては、サーバーへの負荷が格段に大きくなるため、サーバーの実装を根本的に見直す必要がありました。リードエンジニアが対応して実装したものに対し、AWSのスケーラブルなインフラを有効活用してパフォーマンステストを繰り返し行い、現実的な運営・運用ラインまで最適化していきました。
プログラマーが最新技術に
挑戦できる開発環境
ありがたいことに、『ELDEN RING』ではSteam版の同時接続プレイヤー数が最大で100万人近くになったことがありました。これは事前に想定していた数を大きく上回る数値でしたが、過去の知見や技術も活用しながら、複数のエンジニアと協力して最適解を探り、なんとかこの同時接続数にも耐え、サービスを提供することができました。
また、ゲームが発売されて終わりではなく、サービスを保守し運用し続けるために、日々改善を重ねています。
サーバーエンジニアは、ゲーム開発に対する知見がなくても、一般的なWebサービスの知識があれば活躍することができます。また、フロム・ソフトウェアの社風として、個々人が興味を持った技術を試すことに抵抗がありません。自分が試したいと思ったことに挑戦することができる職場環境なので、新しい技術がどんどん生まれ、ソフトウェアが日々一新されていくような分野で成長していきたいと考えている人に向いていると思います。