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JOB DESCRIPTION

職種紹介

多くの人が、それぞれの専門性を発揮しながら

ひとつのモノを作る、ゲーム制作の醍醐味

多くの人が、それぞれの専門性を

発揮しながらひとつのモノを作る、

ゲーム制作の醍醐味

ゲーム開発は、多くの職種の人々が『分業しながら絡み合う』仕事です。

初期段階では10名弱の体制ですが、開発が佳境に入れば100名を越える大所帯になることもあります。

個々の専門スキルを発揮しながら、仲間とコミュニケーションを重ねて作り上げていく。

簡単ではないからこそ、完成したときに味わえる達成感は格別です。

ゲームプランナーの仕事

ゲームプランナーの役割って?

大本のゲームコンセプトに基づき、それを実現するために「誰が、何を、どう作るか?」を考え、
道筋を作ることがゲームプランナーの日々の仕事です。

また各制作過程で、やりたいことが実現されているかを確かめ、チーム内で出たアイデアをまとめ、おもしろさを具現化します。

ハードの限界、期間、コストなどの制限がある中、最大限の効果を出すために知恵を絞り、多くの人の力を引き出す。
それがゲームプランナーの役割です。

どんな仕事なの?

おもしろさの根幹を作る!

「何を楽しんでもらうか。どういう体験をしてもらいたいか」といったコンセプトを提案し、それに基づいて、ゲームのルールや世界観・ストーリー・キャラクター・システムなど、ゲームを構成する要素を細かく考えていきます。またそれらを実際に制作するため、「設計(仕様書作成)」「発注・管理」を行い、それらをくり返し、ブラッシュアップしていくことでゲームを作っていきます。

「こういうゲームを作る」というアイデアを出し企画書を書くことが仕事の中心と思われがちですが、企画書にはゲームとしてのアイデアだけではなく、商品として成立させるためのアイデアも求められます。そのため、「ゲームの企画書」を作成できるようになるには経験が必要です。

まずは大本のコンセプトに沿って、それに基づく項目を実現していくことから経験を積み、次第により上位のゲームコンセプトを任されるようになっていきます。


「アイデア出し」、「設計」、「発注・管理」

ゲームプランナーの仕事は大きく以下の3段階に分かれます。これらの段階ごとに担当が分かれているのではなく、自分の提案したアイデアについては、基本的には設計~発注・管理までトータルに行います。

1. アイデア出し

コンセプトを実現するには何が必要か?という要素分解を行います。“おもしろさ”を作り出すための表現方法と、それを開発するための工数を洗い出します。

2. 設計

表現・工数の要素が決まったら、他職種の人へ伝達するための大まかな書類(仕様書)を作成します。技術的な部分で手法や工数が分からない場合は、システムプランナーと相談しながら仕様を詰めます。

3. 発注・管理

デザイナーや3Dグラフィックアーティスト、サウンドデザイナーといった他の職種に制作を依頼し(発注)、実際にそれが意図したもの、もしくはそれ以上のものに仕上がっているのか、クオリティを含めたディレクション(管理)を行います。

また、ゲームプランナーの仕事には、「ここまでが担当範囲」という線引きはありません。「プログラム」や「デザイン」「作曲」などの専門業務以外はすべてゲームプランナーの仕事といえます。そのため時には、チーム内外の調整役として動いたり、プロモーション用の素材の準備をサポートしたりといったことも行います。


制作の司令塔として

幅広い職種と関わることから、ゲームプランナーには司令塔的な役割が求められます。変化に対応できる柔軟性や、積極的で精度の高いコミュニケーションが必要となります。また、仕事の質・タイトルの質を高めていくために何が必要かを常に考え、周りに発信していくこともゲームプランナーの役目です。


システムプランナーの仕事

システムプランナーの役割って?

ゲームは膨大な要素から成り立っており、開発ではそれらをいかに整理し、分担・協働できるようにするかが重要です。

特に近年は、開発規模が桁違いに大きくなる傾向にあり、ゲームプランナーとゲームエンジニア・サーバーエンジニア職の架け橋となるシステムプランナーは、効率的な開発において欠かせない存在です。

どんな仕事なの?

アイデアを技術的に検証し、効率化された開発のための仕様を作成する

ゲームプランナーをはじめ、さまざまな職種から出てくるアイデアを実現するにはどういう仕組みが必要かを論理的に整理し、コーディングしやすさや仕様変更への柔軟さを意識して設計、それを他職種と共有するための仕様書に仕上げます。

特にゲーム開発の要であるプログラム実装は、工程が非常に複雑です。開発中は仕様変更も起こりやすく、役割分担の結果として後工程で矛盾や不足が出る恐れもあります。それらを防ぎ、ゲームエンジニアやサーバーエンジニア職が正確に作業できるよう筋道をたてるのがシステムプランナーの仕事です。

また、コーディングされたものが仕様を満たしているかをチェックすることも大事な役割です。

単に要求されたアイデアの仕様書化を行うのではなく、ゲームプランナー的視点(やりたいことが本当に反映されているか)や、エンジニア的視点(そのアイデアに不整合は潜んでいないか)の両面から要求を分析し、実装や変更を行った後の影響や運用までを考慮しながら、最終的な実装仕様に落とし込みます。


機能ではなく“おもしろさ”を設計する

おもしろさと同様に、企画要件を実現するシステムは一通りではなく、さまざまな手法が考えられます。そこから適切なものを選択するのがシステムプランナーの仕事であるため、設計過程では、常に「なぜそのシステムにするのか」という説明が求められます。

また、単に機能だけを考えるわけではなく、アイデアをいかにユーザーが実感できる形で実現するかを考えなければいけないので、ゲームプランナーとのコミュニケーションも重要です。そのため、要件定義のための論理的思考力はもちろん、相手が何をしたいのかを汲み取るヒアリング能力・理解力も求められます。


ゲームエンジニアの仕事

ゲームエンジニアの役割って?

当社では、ゲームエンジニアの業務分野を大きく3つに分けています。

  • ゲームプログラマー

  • R&D

  • グラフィックシステム開発

これらは本人の志向や能力をベースに、状況に応じて配属されます。いったん配属されたからといって固定されるわけではなく、志向や状況の変化に応じて担当分野が変わることもあります。

いずれの分野でもコーディングだけ担当することはなく、実現すべき項目の要求分析からコーディングまで、総合的な工程に携わります。

どんな仕事なの?

3分野の違いは?

  • ゲームプログラマー

    技術によってタイトルの実現を支え、開発の現場を加速する

    [主な内容]

    • ハイエンドゲーム開発のためのエンジン開発

    • ゲームグラフィックの描画処理やメニューの表示・制御

    • ネットワーク関連プログラム(主にクライアント側やP2P部分)

    • プロジェクトで必要な開発環境(ゲームで起こるイベントの処理やサウンド実装等)を整備するためのツール開発

    など。

    ゲームを開発する上でのさまざまな制約(期間・人員・コスト・ハードの性能等)を考慮した上で最大限のおもしろさを現実的な技術の積み重ねとして実現していきます。タイトルを完成させることを重要視し、ゲーム本体の実装のみならず、効果的であればさまざまな技術的手段を積極的に投入していきます。

    当社のゲームエンジニアの仕事は、「ゲームを作る」というよりは「ゲームを作るための仕組みを作る」という色合いが強いのが特徴です。

    たとえばキャラクタAIを手がける場合、AIを実装するために必要なシステムの開発やメンテナンスなどをゲームエンジニアが担当し、ゲームプランナーがそのシステムを使ってキャラクタのAIを組むといった役割分担をしています。

  • R&D

    技術面・人材育成面から、社内全体の開発力を底上げする

    [主な内容]

    • 開発者の制作支援ツール、プラグイン・ライブラリの開発と保守

    • ミドルウェアの管理・サポート

    • 技術調査・研究

    • 教育研修

    など。

    プロジェクトを横断して使用できるツールやライブラリ、ミドルウェアを通して開発を効率化し、技術力を強化する役割を担っています。

    また新しい技術の調査・研究や、教育・研修などを通して、社内全体の開発力を底上げする位置づけでもあります。

    ゲームエンジニアのなかでも、長期的な視点から社内全体の問題解決に軸足を置くのが特徴です。

  • グラフィックシステム開発

    ゲームグラフィックを進化させるグラフィックス技術の専門家

    [主な内容]

    • グラフィックスエンジン開発

    • 次世代グラフィックス技術研究

    • パフォーマンスチューニング

    • 技術導入のサポート

    • グラフィックに関するミドルウェアの管理、運用

    など。

    ゲームグラフィックスエンジンを開発したり、次の世代を見据えた新しいグラフィックス技術の研究をするグラフィックスプログラミングのスペシャリストです。

    魅力的な絵作りができる環境を提供するためには、最新技術や難しい技術を導入するだけではなく、カスタマイズして使いやすくすることや、アーティストにわかりやすく説明することもとても重要です。

    絵作りの意図を理解し、3Dグラフィックアーティストやシネマティックアーティストと協力して、ゲームの魅力を最大限に引き出し、ユーザーに「プレイしたい!」と思ってもらえるようなグラフィック表現を実現します。


リードエンジニアとは?

「リードエンジニア」「メインプログラマー」などいろいろな呼び名がありますが、その役割は「開発の効率化」という視点を持ち、顕在的・潜在的な問題を見つけ出して、解決の指標を示すことです。

具体的には、開発環境構築を担当するゲームエンジニアと連携・協力して、プロジェクトの環境を整えることや、新しい開発支援ツールやライブラリを開発するといったことを行います。業務の一つとしてプログラミングも担当しますが、この「開発の効率化」がより重要な役割となります。


定量的な評価とフィードバックで開発を効率化する新たな取り組み

技術者の視点で「開発の効率化」というと、成果物作成手段の効率化をイメージするかもしれませんが、それだけではありません。

成果物は一度作成して終わりではなく、評価・フィードバックを受け、修正することを繰り返して品質を上げていくものです。

私たちはこの繰り返しをも効率化するために、機械学習やデータ分析を用いて、定量的な評価を与える仕組みを考案し、自動化を推し進めています。

これらの分野は様々な研究がなされ歴史のあるものですが、これまで社内で積極的に活用されることはなく、身近な技術とはいえませんでした。しかし、よりコンテンツの質を高めるために避けることのできない重要な要素と捉え、その研究を始めています。

今後はこのようなことに興味や素養のある技術者を迎え、さらにこの取り組みを加速させていきたいと考えています。


必要な知識・求められる人材とは?

プログラムをすることが仕事なので、プログラム言語とアルゴリズムの知識は必須です。

開発言語としては主にC++を使用していますが、C++でなくても、何かしらの言語を一通り習得しておく必要があります。

アルゴリズムの知識は、解決手法を考える際の大元の知識になるので、クオリティの高い仕事をするために必要です。

ゲーム開発では、数学(ベクトル・行列など)や物理(速度・加速度・力学など)、グラフィックス、ネットワーク、データベース、ハードウェアなど広範囲の知識も必要です。更に専門性をいかした仕事をしようとすると、たとえばネットワークであればDB関連知識や通信技術(P2P/Server-Client)、セキュリティ関連知識(暗号化、DRM)、サーバーサイドプログラム開発経験などが役に立ちます。

とはいえ、たとえゲームエンジニアとしてキャリアがあっても、このような多くの分野を跨いで熟知しているという人は多くはありません。また、技術が常に進化していく中で新しいものを作り続けるためには、現役の開発者であっても、日々調査や学習が必要になります。

そのため、新卒採用では技術者としての基礎力や資質を、キャリア採用であっても、情報感度を高め必要なものを自ら学び取りいかしていく自己革新力を重視した採用をしています。これらを持ち合わせていれば、ゲーム開発に限らず、専門知識や技術自体は日々の業務を通じて身に着けることが可能です。


サーバーエンジニアの仕事

サーバーエンジニアの役割って?

サーバープログラムの設計・実装やデータベース構築を中心に、ゲームコンテンツと連携するWebやモバイルサービスの設計・実装なども含めて、“オンラインコンテンツ”全体を構築する為に必要なネットワーク技術全般を担当します。

オンラインコンテンツを開発するためのスペシャリストであり、設計段階から開発までを担っています。

どんな仕事なの?

専門性を活かしてアイデア提案から実装まで担当する

ゲームプランナーなどから提案されるアイデアのうち、ネットワークに関わる部分の設計から実装までを幅広く担当します。たとえば、プラットフォーム側(PlayStation Network、Xbox Live等)で提供されている機能だけでは足りない場合に、独自サーバーでの実装なども行います。

ゲームエンジニアやシステムプランナーなど他の職種と役割が完全に分かれているというわけではなく、設計段階ではシステムプランナーやゲームエンジニアと協力して仕様を策定することもありますし、サーバーエンジニアからネットワークの特性を使ったアイデアをゲームプランナーに提案する場合もあります。

このように“ネットワーク”という専門性を活かしてゲームをより良くするために、提案から実装までできる幅の広さがあります。


ネットワーク表現で遊びの本質をもっとおもしろくしたい

『DARK SOULS』では、サーバーに保存されているプレイデータやプレイヤーが残した痕跡を活かしたネットワークを実現し、楽しんでいただくことができました。

ネットワークはゲームのおもしろさの本質に関わる可能性の高い分野です。日々発達していく技術をどのようにコンテンツに活かすことができるか、まだまだ試せることはたくさんあると考えています。

ネットワークがどれだけゲームに対してネットワークであることを意識せずに影響を及ぼせるか、新しい“ネットワーク表現”を作っていきたいと考えています。


必要な知識・求められる人材とは?

プログラムをする仕事なので、ゲームエンジニアと同様、プログラム言語と基本的なアルゴリズムの知識は必須です。

また、DB関連知識や通信技術(P2P/Server-Client)、セキュリティ関連知識(暗号化、DRM)、サーバーサイドプログラム開発経験などもあると活躍できるでしょう。ゲーム関連の中では汎用性の高い分野のため、異業界からの経験を活かしやすいのも特徴です。

新卒採用の場合は、ネットワークの知識や専門性がなくても、オンラインサービス技術への関心や、技術的好奇心が強い方であれば向いています。ネットワーク技術は、IT分野の中でも進化が早く、新しい技術を取り入れやすい分野でもあるので、新しい物好きの方は楽しめる仕事です。


デザイナーの仕事

デザイナーの役割って?

ゲームの世界観作りはゲーム体験をより豊かで深いものに設計していく上で重要な要素の一つです。

デザイナーは魅力的な世界観をビジュアル化し、感覚的なリアリティを作り出す役割を担っています。

どんな仕事なの?

絵作りの羅針盤

ディレクターの提示するコンセプトやキーワードなどから、世界観の提案やそれを具現化するための絵的なモチーフの提案(コンセプトアート制作)を行います。そしてそのコンセプトをより明確に感じられるようにブラッシュアップ(デザイン画制作)していきます。

それはただ絵を描くということではなく、コンセプトをより深化していくような仕事です。

また、3Dモデルを制作する3Dグラフィックアーティスト用の資料として詳細な設計図(デザイン仕様書)を作成することもあります。

その後は制作中の3Dモデルを見て、コンセプトがずれないように修正ポイントと方向性を確認しながら(時にはその場で補足スケッチなども作成します)、職種の枠を越えて協力し、世界観がより魅力的になるよう制作・構築していきます。


感覚だけでなく、設計されたデザイン

感覚や雰囲気が備わったビジュアルは非常に魅力的です。さらにそこから心を捉えて離さないビジュアル、より魅力的なデザインにしていくために「どうしてそのデザインになるのか?」という裏付けや目的をはっきりとさせ、意味や意識を深く掘りさげて制作していくことを私たちは大切にしています。それを積み上げていくことで、世界観を感じられるようなリアリティが増していくと考えています。


プロモーション素材の制作などにも幅広く関わる

ゲーム内デザイン画以外にも、ゲームの魅力を外に向けて発信する材料も制作します。たとえばロゴやパッケージ・ポスター・Web・雑誌広告など、プロモーションで使用するためのデザイン制作などです。できることとやりたいことに応じた幅広い仕事を経験できる職種です。


3Dグラフィックアーティストの仕事

3Dグラフィックアーティストの役割って?

主に3DCGによってゲーム中のグラフィックを制作し、世界観を構築する仕事です。制作物は背景・キャラクター・アイテム・エフェクトや、ユーザーインターフェイス画面など多岐に渡り、ゲーム中の総合的なグラフィック演出を担当します。

他の職種とも連携しながら、ゲームのコンセプトやそのシーンの目的に沿ったグラフィック表現を考え、作りあげていく仕事です。

どんな仕事なの?

“表現”のために重要な“理解力”と“実現力”

制作をする際、原画となるデザイン画や資料はありますが、それだけを見てただ黙々とモデリングをするわけではありません。

ゲームプランナーやデザイナー、時にはゲームエンジニアとも意見を交わし、幾度ものコミュニケーションを重ねて、完成に近づけていきます。

会話や資料を通して「何を表現すべきか」を深化させられる理解力と、相手の意見を受け入れる柔軟性といった総合的なコミュニケーション能力が必要です。その上で、グラフィックで表現するための技術力・実現力が求められます。


背景制作は、“空間演出”の意識が大切

ゲームグラフィック、特に背景制作では、“空間の演出”という意識が大切です。たとえば「このシーンでユーザーを怖がらせたい」という企画意図を実現するためには、「どのような質感の空間で、どのようなライティングや効果をつけると、感覚的な“怖さ”を表現できるのか」といった空間演出のアイデアが必要になります。ゲーム中のグラフィックを単なる「絵」ではなく「空間(シーン)」全体で捉えることで、より感覚的にリアルなゲーム体験を実現できるのです。


アナログとデジタルの知識をいかして、より魅力的な絵作りを実現する

ゲーム機の性能の向上によって、グラフィック表現の幅がとても広がりました。たとえば、背景制作では細かい装飾の作りこみはもちろん、温度や湿度といった空気感・生活感まで表現できるようになりましたし、キャラクター制作では布の揺れや、材質の違いによる汚れの付き方の差など、実存感のある絵をリアルタイムに表現できるようになってきました。

これらは現実世界では当たり前で、意識することはあまりないと思います。しかしアナログで絵を描く時と同じく、ゲームグラフィックとして表示するためには意図を持って制作しないと情景を描き出せません。デッサンでも「どうしたら質感をうまく表現できるんだろう?」と考えて試行錯誤した経験などがあれば、その時得た知識や経験は、限られたパフォーマンスの中でより効果的に見せる必要のあるリアルタイムグラフィックで生きてきます。

時にはその表現がなぜ必要か、チームメンバーに理解してもらう必要があります。アナログで絵を描く経験があると、どこが重要なのかを具体的に共有する際にも役に立ちます。なにより、この先日々進歩していくリアルタイムグラフィックの中で、技術に振り回されず「なぜそれ“らしく”見えないか?」と考えるための土台になっていくはずです。

このようにゲームグラフィックは、アナログとデジタルの知識を相互に作用させながら絵作りができるという楽しさがあります。

  • 新卒採用では、3Dツールを扱えるかは問いません。


モーションデザイナーの仕事

モーションデザイナーの役割って?

ゲームに出てくるキャラクター(人物、クリーチャーなど)のモーションやリギングの制作を担当します。

作中のキャラクターの「性格」「感情」「生き物らしさ」を表現し、世界に息づかせる仕事です。

どんな仕事なの?

アクションゲームの最も重要なインセンティブの1つ

ゲームのモーションでは、単に表面上の動き-筋肉や関節が動いて、体重移動ができている-だけではなく、そのキャラクターが「何のために、何をしようとしているのか」を掘り下げて作ることが重要です。

たとえば、敵キャラクターの行動は単に「攻撃をした」を記号的に動きで伝えればよいという訳ではありません。プレイヤーの気持ちが動かなければ、「体験」にならないからです。

また、騎士のように絶対強者としての振る舞いと、力は無いがしたたかに生き抜いた者の振る舞いでは、まったく違う動きになるでしょう。

「プレイヤーと敵が、生命を賭けて本気で戦っている」ことを動きで演出し、プレイヤーにとって手に汗握る体験となってはじめて「もう一度あの敵に挑みたい」というプレイヤーの欲求につながるのです。

プレイヤーキャラクターのアクションでも、1フレーム違うだけでその触り心地や駆け引きが変わってしまいます。モーションを作り、実際にゲーム画面で何度も触っては調整を繰り返していくことで、動かして気持ちのいいアクションになります。

このように、アクションゲームであれば「敵が攻撃してくる」「それに剣を振って応える」といった動きを、プレイヤーがその緊張感を体感できるように演出する。こうしたことを考えることが、モーションデザイナーとしての最も大切な仕事です。

自分のアクションにより相手のリアクションが変わっていく。この積み重ね・インタラクティブ性がゲームの魅力です。

アクションとリアクションを直接的に表現する「動き」(モーション)は、ゲームにおけるもっとも重要なインセンティブの1つだと考えています。


多くの人と関わりながら、1つのゲームを作り上げていく醍醐味

モーションデザイナーは、多くの人との関わりが不可欠です。

たとえば、以下のような職種とのやり取りが多く発生します。

  • キャラクターモデルやエフェクトを制作する3Dグラフィックアーティスト

  • SEをつけるサウンドデザイナー

  • モーションデータをつなぎ合わせて振るまいとして組み上げるゲームプランナー

「動き」は文章で伝わりにくいため、口頭による説明が多くなります。そのため、相手に理解してもらえる説明力や、相手の話を正しく理解する能力も、重要なスキルの1つといえます。

ゲームを体験として演出するために、アイデアを出し合い、動きとして具現化する。そこに音や効果を足して、最終的にプレイヤーが触れるものとして仕上げていく。こうした幅広い工程に携わることができるモーションデザイナーは、単にデータを作る以上に、ゲームを作っていく醍醐味を味わえる仕事です。


シネマティックアーティストの仕事

シネマティックアーティストの役割って?

ゲーム中に挿入される映画的な演出のカットシーン(リアルタイムイベントデモ)ムービーを制作する仕事です。

物語の重要な部分を魅力的に演出し、プレイヤーを引き込む役割を持ちます。

どんな仕事なの?

演出に特化しているからこそ、絵作りを追求できる

インタラクティブなゲーム中では、操作の快適性を損なわないようにするため、100%のリソースを絵作りに使えるわけではありません。

ですがカットシーンの場合、インタラクティブなゲーム処理が一旦中断され、絵作り主体でリソースを利用できるようになるため、より映像表現に特化した演出が可能です。また、ゲームでのプレイヤーキャラクターの装備などがそのまま映像になりますので、ゲーム体験を損なうことなく、ゲーム内では語りきれない作りこまれた世界観の奥行きを魅力的に伝える事ができます。


想像力をかきたて、記憶に残る絵作りをする

カットシーンによってプレイヤーの想像を膨らませ、世界観に引き込み、ゲーム体験をより印象的に演出したい。そのために何をどう見せるか、場合によっては何を削るかを考える事が重要な仕事です。

たとえば、キャラクターの纏っている鎧を間近に映すと、鎧のディティールからその世界の技術力や時代背景などを想像したりできますし、敵キャラクターの傷を垣間見せることで、過去に激しい歴戦を潜り抜けてきたのだろうと想像させることができます。こうした演出でプレイヤーの想像力をかきたて、普段のプレイでは気づかないキャラクターや世界観の魅力を伝える事ができます。

それぞれの演出が何を意図しているのか?それはカットシーンで無いと描けないものか?それらを意識する事で、振り返った時により記憶に残るような場面になるように心がけています。


テクニカルアーティストの仕事

テクニカルアーティストの役割って?

ゲーム業界内において、テクニカルアーティストという職種の定義は、広く、曖昧です。

当社においては、おおまかに以下のように定義しています。

「アートとテクニカルの両方に対しての理解を持ち、品質や効率などの改善の余地を見つけて、それを解決することを主な業務としている人」

個々人の特性や、プロジェクトの状況などに応じて役割は柔軟に変動しますが、代表的なものとしては、以下のような役割を担います。

  • アーティストの需要を汲み取り、ツールの仕様や効率化の提案などをエンジニアとすり合わせ発注する。

  • アーティストの業務の効率化のために、自身でツールを開発する。

  • シェーダーやシミュレーションなど、アーティストの業務の中でテクニカルな理解が必要な業務を担当する。

  • 新しい技術の研究をし、実用化に向けた取り組みを行う。

どんな仕事なの?

アーティストの開発環境をより良いものにしていく

リアルタイムCGやゲーム開発の環境は非常に複雑で、アーティストは多種多様な知識や仕事を求められる状況にあります。

そういった中において、アーティストがビジュアル品質の向上に専念するためには、より負担の少ない環境やワークフローを構築することが必要であり、それをテクニカルアーティストが担います。

自身でツールを開発することもあれば、エンジニアに実装を依頼することもあります。

アートとテクニカルの両面からそこに取り組み、アートの品質と開発効率を支えます。


意見を聞き、仕様を把握し、需要を見定めて解決策につなげる

テクニカルアーティストは、当事者としてアートやエンジンの実装をしているわけではありませんので、聞き取りや調査などを行うことが重要になります。

アーティストの都合や、エンジンの仕様など、複数の事情を把握したうえで、それを俯瞰して精査し、より良い環境やワークフローとするための取り組みを行います。

ここでは、表面的な問題の解決を行うだけではなく、コミュニケーションや仕様の精査を通じて本当の需要を見定めることが必要になります。


サウンドデザイナーの仕事

サウンドデザイナーの役割って?

ゲームが持つ世界観やゲーム内全ての要素を音で表現し、演出します。

ゲーム性を左右するアクション音などは不可欠な要素であり、空間など演出面でも重要な役割を果たします。

また印象的な楽曲や効果音、音声は、ゲームそのものの魅力に直結します。

どんな仕事なの?

制作業務は多岐に渡ります

  • 楽曲制作・実装

    DAWによる制作が中心で、生演奏を取り入れて制作する場合も多くあり、 外部スタジオにて収録することもあります。

    状況による曲の変化、サラウンド対応などを考慮し、他職種と連携して実装していきます。

  • 効果音制作・収録・実装

    波形編集ソフトを使用して制作していきます。 加えてフォーリー収録で素材を用意し、制作する場合もあります。

    制作した効果音は、様々なツールを使用して実装していきます。

  • 音声収録・加工

    音声収録に立ち会い、意図した音声が収録できたか、収録漏れ・ミスがないかなどを確認します。

    収録した音声を、編集・整音・加工し、実装します。

  • ムービー、カットシーンへの音付け

    プレイヤーをゲームの世界に引き込むムービーやカットシーンに、楽曲、効果音、音声をミックスしていきます。

    音付けにはMAやゲーム内のサウンドシステムを使用し、サラウンドが基本のため空間演出も必要になります。

  • プロモーションビデオへの音付け

    プロモーションや、プレゼンなどに使用するPVに音付けを行います。

    作業にスピードを要求される場合もあります。

  • オリジナルサントラの企画・制作

    自社レーベル「FROMSOUND RECORDS」から発信する、オリジナルサウンドトラックの企画・制作を行います。

    サウンドセクションメンバーによるバンド、"FreQuency"のアルバムなどをリリースしています。


サウンド再生システムの構築

作成した楽曲や効果音、音声を”ゲーム内でどう鳴らすか?”を考え、システムを構築します。

ゲームでは、決まった順番で音が鳴るとは限らないため、リアルタイムに表現する方法や音の配置などを、ゲームエンジニアと連携しつつツールで実装していきます。


空間を表現する

音の位置や動き・エフェクトの使用等に加え、サラウンド(5.1ch 7.1ch)再生にも対応することで 臨場感ある音の空間を表現していきます。

ゲーム中に加え、ムービーでもサラウンドMA作業が必要となります。


演出表現

画面には何も出ていないけど何かを想像させる音、不意に鳴り始める曲、 展開によって曲が切り替わる演出など、音の使いどころで大きく印象が変わるため、 時には自由な発想と感覚も必要です。