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JOB DESCRIPTION

職種紹介 インタビュー(企画)

  1. PROFILE

  2. 職種:企画

  3. 入社:2009年

未確定要素の多さに手こずっていた若手時代

企画職はプロデューサーやディレクターから「こういうことをやりたい」という大きな方針(コンセプト)を受けて、それを触って遊べるゲームに実現するべく、何が必要なのか、何が大切なのかを考えて作り上げていく仕事です。

例えば、コンセプトが『死闘感』だったとして、これを実現するためには息が詰まる・緊張感が高まっていくバトルにしていく必要性があると考えます。そうすると、敵の戦闘モーションがもっと必要だ、殴りつけた手応えの演出が必要だ、ボス戦ではBGMが途中で更に盛り上がるのも必要だ…と、要素が洗い出されていきます。更に丁寧に見ていくと、手応えの演出に血しぶきのエフェクトが必要だからグラフィッカーに依頼しよう、BGMを切り替えられるプログラムが必要だからゲームエンジニアに依頼しよう、と次に何をすればいいかが具体化されていきます。こうしてどんどん要素分解していき、実現のために各方面に作業を依頼し作り上げていくのが企画の仕事になります。そのため、あらゆる職種と関わりを持って仕事をしていきます。

ただ実際の仕事では、多くの要素が足されたり引かれたり絡み合いながら同時進行していきます。これは途中から「こうした方がもっとおもしろい」とか「ユーザーにとってより良い」などと判断された場合に、決まっていた要素を改めることがあるからです。つまり、コンセプトはあっても、各要素が未確定な状況の中で決めていくことが多々があります。

入社してからすぐは、そのあたりの力の入れ具合がよく分からず、もっと効率を考えて作業するようにと怒られて自信を無くしかけたり、これであっているのかと自問自答しながら進めていくことが多くありました。

それでも経験を積んでいくうちに、仕事が分かってくるタイミングというのはあります。

『Bloodborne』の開発で、敵キャラクターがどんな特徴をもっているか決める仕事を担当していた時です。それまでの仕事では、開発時期的に未確定要素が多いために、周りの人の意見を聞きながら、無難で、失敗しない安全圏で試していたという感じでした。しかし、このときは開発後期で各要素が決まりかけていましたので、提案に確信を持ちはじめていました。そこで自分がこれがおもしろいと思うものをこのとき思い切って出してみました。

「ガスコイン神父」というキャラクターは、当初は戦っていてもあまり面白くないボスキャラクターでした。駆け引きをするのに一通り必要なデータは揃っているはずなのにどうしてだろう?と考え、突出したイメージが足りないのだと考えました。そこで、手を休めず次々と攻撃を繰り出すようにしたり、ダメージを受けたら逃げながら攻撃したり、吹き飛ばした相手に追い打ちをかけるAIを組み込み、純粋にこのキャラクターが恐ろしく、強く見えるように調整をかけました。

すると周りの人からおもしろい、良かったと言われたので、自分のやってきた仕事の進め方は間違っていなかったのだと確信でき、本当に嬉しく感じました。

諦めてたまるか

あるゲームの開発終盤に、担当している作業部分で大量のバグが見つかりました。開発チームの他のメンバーは別の対応で手一杯だったことと、当時その箇所の内容を確実に把握できているのが自分ひとりしかいなかったため、連日長時間バグ対応をおこなったことがありました。

実際かなりきつい日々ではあったのですが、「これを乗り越えたら、大抵なんでも乗り越えれるだろう。ここで諦めてたまるか」という強い気持ちで乗り越えました。おかげで精神的にも強くなりましたし、後輩が壁にぶつかっている時は、当時を思い出して「遠慮なく頼れ!」と伝えています。また、大き目の仕事がある場合には、うまくいかなかった時の保険をかける意識を持つようになりました。

ユーザー第一のゲーム作り

私がゲーム開発で最も大切にしていることは、「ユーザー第一」であることです。例えば1か月コツコツがんばって作ったものでも、それがユーザーのためにならなければ、捨てるべきだと考えています。これは入社前から考えていたことで、ゲームをプレイしていて「これは開発者のエゴだろう」と思うことが度々ありました。なので、自分が開発側になったら絶対やらないようにしようと心に決めていました。

そして今、企画職としてゲーム作りに携わっています。最終的には自分の好きにゲームが作れるディレクターの立場になりたいと考えていますが、同時に「ユーザー第一」も忘れずに持ち合わせていたいです。

そのためには、「おもしろい」を計画的に、理論的に、具体的に導ける力が必要で、その力を身に着けるためにあらゆる作業分野に首を突っ込んで自分の糧にしていきたいです。一方で、他の方が作ったゲームをプレイすることで「ユーザーだとこう感じるんだよなぁ」という気持ちも養っていき、理想のディレクター像で仕事ができればいいなと思っています。